Projects
PhotoGenreLab は、写真文化を「受動的に消費されるイメージ」から「能動的に鑑賞される文化」へと転換するための思想と実験のプラットフォームである。
ここに並ぶ Projects は、単なる並列の活動やプロダクトではない。それぞれが、写真文化に欠けている要素を補い、思想を「装置」や「実践」に変換し、見る・語る・考えるための回路を実装するという、異なる役割を担った“文化装置”として配置されている。
言い換えれば、Projects は PhotoGenreLab の思想を、異なる次元で具体化した実験群である。
EPT
Expressive Photography Taxonomy
写真を「語れる文化」にするための、
思考と言語のインフラ。
写真はあまりにも多様で、あまりにも語るための共通言語が少ない。
その結果、写真は「好き/嫌い」「上手い/下手」といった表層的な評価に留まりやすい。
EPT
はこの問題に対して、写真を「技法」や「被写体」ではなく、表現の方向性・感性の質感・思想の傾きとして捉え直すためのフレームワークを提示する。
目的は、写真を「分類」することではなく、写真を読む・位置づける・語るための視点を増やすことにある。
音楽にジャンルがあることで「今日はジャズが聴きたい」と語れるように、
写真にも「今日は Luminism に浸りたい」「この作品は Gritography 的だ」と語れる文化を成立させる。
EPT は、写真文化を深く耕すための認知的インフラである。
YOKI Camera
Musical Interface for Photography
写真を「演奏する体験」へと変換する、
表現のための装置。
多くのカメラや編集ツールは、写真を「正しく」「効率よく」「綺麗に」作るために設計されている。
しかしそれは、写真を表現ではなく結果物として固定してしまう危険も孕んでいる。
YOKI Camera は、写真を「完成された結果」ではなく、光を入力信号として扱い、変調し、重ね、演奏する過程として捉え直す。
写真表現を「撮影+編集」から、リアルタイムな表現行為(パフォーマンス)へと拡張する試みである。
ギタリストがエフェクターを踏みながら音を作るように、写真家が光を操作し、歪ませ、重ねながら画を生み出す。
YOKI Camera は、写真を「見る文化」だけでなく、写真を“演奏する文化”へと接続するための装置である。
GPTs / Tools
Experimental Thinking Tools
能動的鑑賞と思考を支援する、
知的補助装置。
写真について考えたい、語りたい、理解したいと思っても、「どこから考えればいいかわからない」「文脈や系譜を追えない」「自分の感覚を言葉にできない」という壁に多くの人がぶつかる。
GPTs は、写真を「代わりに解釈する」存在ではなく、考えるための伴走者・補助輪として設計されている。
目的は、写真の鑑賞体験を、より深く、より構造的に、より自覚的にすることにある。
AIが答えを出すのではなく、人間が写真について考えるための問い・視点・接続を提示する。
GPTs は、PhotoGenreLab の思想を日常の思考レベルにまで降ろすためのツール群である。
これらはバラバラの活動ではない。
すべては、「写真を、消費されるイメージから、語られ、演奏され、思考される文化へ」という一つのビジョンに向かって配置されている。